現代の烏骨鶏

日本では、烏骨鶏は天然記念物に指定されており、白くきれいな羽毛を鑑賞する
愛玩鶏としての需要があります。

また、烏骨鶏は滋養強壮に良いということで、烏骨鶏の卵から作ったカステラな
どを販売している業者があり、敬老の日の贈り物としての需要もあるよ うです。

日本では烏骨鶏の肉としての需要はわずかなようですが、上記のカステラなどに
は烏骨鶏の肉粉や骨粉が配合されている場合が多いようです。

というのは、そもそも漢方でも烏骨鶏の卵の薬効は認めていないようですので。

一方、中国では、烏骨鶏の肉料理は、結婚式などのハレの日のご馳走として珍重
されているようです。

烏骨鶏の生産性

烏骨鶏はブロイラーにくらべて小柄で発育速度が遅く、レイヤーとくらべて産卵
率がかなり低いです。

産卵率が低いのは、卵を産むと、それを暖めようと巣ごもり行動をして、次の産
卵を行わないことに原因があります。

これを就巣性と呼びますが、烏骨鶏以外にもブロイラーや多くの日本在来鶏は就
巣性を持ち産卵率は低いです。

しかし、日本では烏骨鶏の卵に需要があり高値で取引されるため、烏骨鶏の産卵
率の改良が求められています。

また、大分県では、烏骨鶏の血が1/4入った、おおいた冠地鶏を開発、生産して
います。

烏骨鶏を入れた方が肉質が向上するとのことでした。

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