近年、口蹄疫や鳥インフルエンザをはじめ、家畜家禽に関する伝染病の発生が相次ぎ、わが国の畜産業にとって大きな脅威になっています。
そこで、私の研究室では、シーケンス解析、ルシフェラーゼアッセイ、フローサイトメトリー、リアルタイムPCRなどの最新の手法を用いて、 豚を中心に免疫関連遺伝子についての研究を進めています。
これまでの研究成果
NOD2遺伝子について、ブタにおける多型解析を実施し、ルシフェラーゼアッセイを用いて、リガンド認識領域の1つのアミノ酸置換がNOD2からNF-kBに至る機能経路を著しく阻害することを発見しました(Jyozaki et al. 2009)。
ブタNK細胞レセプターNCR1遺伝子の多型検索を実施しました(Jyozaki et al. 2010)。
ブタ単球をサルモネラ菌LPSで刺激したときのLXRB3、LAIR1、LXRAの遺伝子発現を明らかにしました。
論文
- “Influence of polymorphisms in porcine NOD2 on ligand recognition”, Jozaki et al., Molecular Immunology VOL.47,, 247 252, 2009.
- “Cloning, Expression, and Polymorphisms of Natural Killer Cell Receptor NCR1 in Pigs”, Jozaki et al., Animal Biotechnology, 21, 156-163. 2010.
- “Expression analysis of LILRB3, LAIR1,and LXRA genes in porcine monocytes stimulated with Salmonella LPS”, Ohara et al., The Journal of Animal Genetics 48,1-6. 2020.
学会発表
- 乳酸菌製剤入り飼料で飼育したブロイラー小腸のRNA-Seq解析。西山由紀、石毛太一郎、石川千洋、小林元太、山中賢一、半澤恵、上西博英、和田康彦。 日本動物遺伝育種学会 2015年11月。
- ブロイラー飼料への乳酸菌資材の添加が小腸の遺伝子発現に及ぼす影響。西山由紀、山中賢一、上西博英、石毛太一郎、半澤 恵、和田康彦。日本家禽学会 2015年9月。
- 次世代シーケンシングを用いたニワトリ骨髄の網羅的遺伝子発現解析。西山由紀、和田康彦。日本家禽学会 2015年3月
- ブタ全長cDNAライブラリからのLILR遺伝子群の単離。小原瑛子、城崎幸介、重松和子、上西博英、和田康彦。日本畜産学会 2011年8月
- ブタ全長cDNAライブラリからのLILR遺伝子の単離。小原瑛子、重松和子、城崎幸介、上西博英、和田康彦。日本畜産学会 2009年9月
- ブタNOD2のSNPがMDP認識に与える影響。新開浩樹・柴田千尋・和田康彦・上西博英・城崎幸介。日本畜産学会 2009年3月
- ブタの免疫反応関連レセプターNOD2及びCD14遺伝子のSNPs検索と品種別タイピング。城崎幸介、土岐大輔、和田康彦、上西博英。西日本畜産学会 2008年10月
- ブタNK細胞レセプターNCR1遺伝子の多型検索。城崎幸介、新開浩樹、小川智子、田中麻衣子、粟田崇、和田康彦、上西博英。動物遺伝育種学会 2006年11月
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