5,000円で買った植物育成用の日本製LEDライトが、ちょうど1年で壊れました。保証期間が切れた、その直後でした。
仕方なくAmazonで1,200円の中国製を買ったのですが、3年経った今もなお、私の植物を煌々と照らし続けています。
5 ,000円が1年で死に、1,200円が3年生きている。
私はその光の下で、しばらく考え込みました。「日本製は壊れない」という、私たちが幼い頃から信じてきた神話は、もはやどこへ行ってしまったのか、と。
実際、データを並べていくと、絶望的な数字ばかりが目に飛び込んできます。AI論文数で日本は世界トップ10から脱落。家電の世界シェアはピーク時の40%から10%以下へ。2023年のロケット打ち上げ成功回数は、中国67回に対し日本はわずか2回。33倍以上の差です。
書斎で日々動いているAIツールに、日本製は一つもありません。ChatGPT、Gemini、Claude――どれもこれも、向こうの国から来たものばかりです。「大脳」(AI)も「四肢」(家電)も、いつの間にか日本人の手から零れ落ちていたのです。
「日本はもう終わった」――そう感じている方も、多いのではないでしょうか。
しかし、調べを進めていくうちに、私は奇妙な事実に気づき始めました。
世界中の半導体工場は、日本の製造装置がなければチップ一枚作ることが
できないのです。EUVマスクの欠陥検査装置に至っては、レーザーテック1社が世界シェア100%を握りしめています。
次世代の太陽電池ペロブスカイトを世界で初めて発明したのは、桐蔭横浜大学の宮坂力教授。NTTが描くIOWN構想は、データセンターの消費電力を
100分の1にしようとしています。常温で動く光量子コンピュータを世界で
初めて作ろうとしているのは、東京大学の古澤明教授率いる日本のチームです。
つまり、こういうことなのです。
世界が「電力という物理の壁」にぶつかって息を切らしている、まさに
その瞬間、日本だけが「光」というまったく別次元の解を、こっそりと
握りしめている。
アメリカも中国も、データセンターに電気を流し込むための発電所を必死で増やしている裏で、日本は、そもそも電気をほとんど食わない情報インフラを、静かに、しかし執念深く準備していたのです。
これは偶然ではありません。「もったいない」という言葉がまだ生きているこの国だからです。狭い国土と乏しい資源の中で、私たちは「省く」「整える」「研ぎ澄ます」という、世界一地味な技を磨き続けてきました。地味であるがゆえに、誰も真似できない。そういう技術が、今、ようやく日の目を見ようとしているのです。
このテーマを徹底的に深掘りしたKindle本を、このたび出版しました。
『日本完敗 ―― それでも21世紀は日本のものになる
AI・宇宙で中国に33倍差。それでも世界が日本を手放せない
「光のインフラ」という奥の手』
第1章から第5章で日本がどれほど深く沈んだかをデータで直視し、第6章から第8章で日本だけが握る「光の連鎖」の全貌を明らかにしています。
「 日本はもう終わった」と諦める前に、ぜひ一度、ページを開いてみて
ください。読み終えた後、見える景色は確実に変わっているはずです。
なお、投資判断は自己責任でお願いします。

