佐賀大学農学部 応用生物科学科 動物資源開発学分野 和田研究室

家畜家禽におけるゲノム情報学

DNAの塩基配列など、ゲノム関係の研究から生み出される情報の量は莫大なものがあります。さらに、それらの情報には若干の誤りが含まれている場合もあり、また、情報と情報の間の関連性も複雑なものが多いという特徴があります。そこで、ゲノム情報学という分野がヒトやマウスなどで急速に普及しております。家畜家禽のゲノム解析はまだその第1歩を踏みだしたにすぎませんが、今後、研究が進むにつれて大量の情報が生み出されることは間違いありません。そこで、家畜家禽においてもゲノム情報学的視点から研究開発をしていく必要があります。

解説

「遺伝子情報処理の現状と今後の課題」 畜産の研究 48(5) 539-545. 1994.
「家畜ゲノムデータベースとは?」 動物遺伝研究会誌 24(2) 59-63. 1996.

これまでの研究成果

世界で初めてWWWベースの家畜ゲノムデータベース検索システムを開発し、公開しました(Wada and Yasue 1996)。

論文

"Estimating the Number of Mouse Genes and the Duplicated Regions within the Mouse Genome.",Genome Informatics 11: 327-328, 2000.
"Development of an animal genome database and its search system", Comp. Apllic. Biosci. 12(3) 231-235, 1996.
"Software tool for gene mapping: gRanch", Comp. Applic. Biosci. 13(3) 323-324, 1997.
「マウスゲノムとの比較遺伝子地図を用いた未マッピング遺伝子の染色体の予測」, 計量生物学 20(2) 193-200, 2000.
"Java Appletを用いた遺伝子地図情報に関するビジュアリゼーションの試み", コンピュータサイエンス 4(2) 111-115, 1997.
「JavaアプレットとHORBを用いた連鎖解析支援システム」、コンピュータサイエンス, Vol.6, No.1, p.11-17, 1999.
"Network System for Animal Genome Informatics", JARQ 31 (4) 295-300 1997.

学会発表

"Mobile Agent System for Animal Genome Database", Genome Informatics Workshop 1998.
"Assistant Software for Linkage Analysis", Genome Informatics Workshop 1997.
"Java Version of Animal Genome Database", Genome Informatics Workshop 1996.
"Information System for Gene Mapping in Livestock", The 8th AAAP Animal Science Congress 1996.
"家畜の遺伝子地図作成のためのソフトウエア秘書を目指して", 第2回HORBシンポジウム予稿集, 58-63 1998

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最終更新年月日 2002年5月9日