佐賀大学農学部生物生産学科 畜産学実験実習 講義テキスト 科目ホームページ
cDNAに対するPCR
RT-PCRについて
mRNAを逆転写酵素で逆転写してcDNAを作成し、そのcDNAをテンプレートとするPCRをRT-PCRと呼びます。
RT-PCRは逆転写反応とPCRを同一のチューブで行う1チューブ法と、
逆転写反応液の一部をテンプレートとしてPCRを行う2チューブ法があります。
厳密な発現解析を行う場合にはコンタミを防ぐ意味から1チューブ法を使用することが多いですが、
PCRクローニングを行う場合には2チューブ法の方が効率的です。
本学生実験ではM-MLV(Moloney murine Leukemia Virus)由来の逆転写酵素(組み換え体)を用いて
ブタの肝臓のトータルRNAから作成したss-cDNA(1本鎖cDNA)を用います。
実験手順
PCRのやり方は基本的に前期でやったのと同じです。
- PCR sheetに従って反応液をPCRチューブに調整する
- PCR sheetに従ってサーマルサイクラーをセットし、PCRを実施する
- PCR産物5マイクロリットルを電気泳働する
最終更新年月日 2004年1月5日
佐賀大学 農学部 動物生産学分野 和田研究室
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