佐賀大学農学部生物生産学科 畜産学実験実習 講義テキスト 科目ホームページ
液体培養
トランスフォーメーションした大腸菌液には、プラスミドが入らなかったもの、
セルフライゲーションしたプラスミドが入ったものなどいろいろな種類の大腸菌が入っています。
その中から必要な大腸菌のみを取り出すために、
うすい濃度の菌液を抗生物質が入ったLBアガープレートに蒔きます。
プラスミドを持たない大腸菌はこのプレート上で増殖できません。
このプレートを1晩37度でインキュベートすると、1個の大腸菌から増殖したコロニーができてきます。
アガープレートのなかにITPGとX-galを入れておくと、ブルーホワイトセレクション用のプラスミドの場合、
インサートのないプラスミドは青く発色します。
白色コロニーを白金耳などでつついて、液体培地(LB/Amp培地)に植えて、37度、230rpmで一晩振とう培養します。
今回使用するのは、ベクターはPCR産物をTAクローニングしたpT7Blue、ホストはJM109です。
実験手順
- 2ml LB液体培地入りの試験管を37度に暖める。
- 上記試験管に2マイクロリットルのアンピシリン溶液を分注する。
- コロニーが生えているシャーレのふたを少し開けて、白金耳でコロニーをつつき、LB/Amp液体培地の中ですすぐ。
- シリコ栓を閉めるときに皺ができないように注意する。
- すぐに白金耳は火炎消毒する。
- コロニーを植継いだ液体培地を37度、230rpmで一晩振とう培養する。
注意事項
- この実験は組み換えDNA実験に該当しますので、注意事項を遵守してください。
- 組み換えDNA実験指針に違反すると法令で処罰されます。
最終更新年月日 2004年6月22日
佐賀大学 農学部 動物生産学分野 和田研究室
ywada@cc.saga-u.ac.jp