佐賀大学農学部 応用生物科学科 動物資源開発学分野 和田研究室

動物資源開発学ホームページ

家畜衛生と疾病

わが国における家畜衛生体系

(動物検疫所ホームページより)

伝染病

家畜伝染予防法

家畜伝染病一覧(28種)

牛疫、牛肺疫、口蹄疫、流行性脳炎、狂犬病、水胞性口炎、リフトバレー熱、炭疽、 出血性敗血症、ブルセラ病、結核病、ヨーネ病、ピロプラズマ病、アナプラズマ病、 伝達性海綿状脳症(BSE)、鼻疽、馬伝染性貧血、アフリカ馬疫、小反芻獣疫、豚コレラ、 アフリカ豚コレラ、豚水胞症、家きんコレラ、高病原性鳥インフルエンザ、 低病原性鳥インフルエンザ、ニューカッスル病、家きんサルモネラ感染症、腐蛆病

動物衛生研究所の監視伝染病のページ

口蹄疫

2010年日本における口蹄疫の流行

高病原性鳥インフルエンザ



伝達性海綿状脳症(BSE)

BSEに罹患した牛の脳の顕微鏡写真

ヨーネ病

オーエスキー病

PRRSおよびPCVAD

ニューカッスル病

牛白血病

豚コレラ



馬伝染性貧血

流行性脳炎

豚流産胎仔、ミイラ化、黒子、白子(上段右の2頭)(家畜衛生研究所)

アカバネ病

イバラキ病

豚流行性下痢

豚赤痢

マレック病

コロナウイルス

ニパウイルス

ウイルス性出血熱

エボラ出血熱ウイルス(動物衛生研究所ホームページより)

西ナイルウイルス

E型肝炎ウイルス

牛のトレーサビリティー

BSE対策として導入された。

寄生虫病

肝蛭(かんてつ)症

肝蛭症の病原体

エキノコックス症

コクシジウム症

コクシジウム(球虫)とは、おもに消化管などの細胞内に寄生する原生生物

トキソプラズマなどを含むアピコンプレックス門全体を指す場合と、アイメリア属のみを指す場合がある。

アイメリア属のコクシジウムはおもに脊椎動物の消化管内に寄生する。

鶏盲腸コクシジウムは、鶏のおもに盲腸に寄生。出血性の潰瘍性盲腸炎を呈し、養鶏における重要な疾患となっている。

豚回虫症

幼虫が肝臓や肺に侵入して、肝機能障害や寄生虫性肺炎などを引き起こす。 脳などに迷入すると神経障害を呈する。成虫は小腸内に寄生し、栄養障害などを引き起こす。

栄養障害

鼓張症

牛の第1胃に異常ガスがたまって第1胃が膨張する。 重症の場合は呼吸、血液循環障害により死亡する。 予防にはマメ科牧草の多給を避け、繊維質の多いイネ科牧草を給与する。

ケトーシス

おもに乳牛で、脂肪の中間代謝物であるケトン体が体内に蓄積した状態。 乳量の急激な減少、食欲減退、体重減少などを引き起こす。 予防には良質の炭水化物の補給と適度な運動が効果的と言われている。

くる病

ビタミンDの不足によるカルシウム代謝異常。 幼畜に多く、成長障害、骨の形成異常などを呈する。

骨軟化症

カルシウムあるいはリンの不足が原因。

乳熱

乳牛が分娩後に起こす低カルシウム血症で、起立不能に陥る。

中毒

有害植物による中毒

アセビ、ネジキ、レンゲツツジ:呼吸中枢の麻痺


ハナヒリノキ:呼吸中枢の麻痺

ドクゼリ:延髄のけいれん中枢を刺激し、2−3時間で死亡

トリカブト:意識障害、けいれん、チアノーゼなどを呈し、3−5時間で死亡

キョウチクトウ:心臓毒で食欲不振、嘔吐、下痢などをおこす

タバコ:嘔吐、鼓張、麻痺などをおこす

ワラビ:食欲不振、起立不能、血便、血尿を呈し、重症時には死に至る

写真はhttp://ja.wikipedia.org/ より引用。

硝酸塩中毒

窒素肥料を多給すると土壌は窒素過剰となり、飼料作物中に硝酸塩が蓄積する。 これを牛が食べると第1胃内で硝酸塩が亜硝酸に変化し、吸収されて血中のヘモグロビンと結合する。 軽症では食欲減退、乳量減少、唾液の増加、歯ぎしりなどを示し、 重症では呼吸困難、けいれん、チアノーゼ、流産を示し、死亡する場合もある。

最終更新年月日 2012年10月16日

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