佐賀大学農学部 応用生物科学科 動物資源開発学分野 和田研究室

動物組織からのDNAの抽出 ニワトリのDNAを見てみよう

真核細胞中には核が存在し、核内にはDNAが格納されています。このDNAが遺伝の本体です。 DNAを抽出したり、さまざまな操作をしたり、解析することができるようになって、現代の生物学は飛躍的に進歩しました。

今回は、塩析法(森田法)を用いてニワトリの肝臓細胞からDNAを抽出します。 最初に中性洗剤で細胞を分解し核からDNAを溶出させます。次に高濃度の食塩水を加えて加熱し、 タンパク質などとDNAを分離します。 最後にDNAがエタノールに溶けない性質を利用してDNAを精製します。

抽出したDNA溶液を電気泳動してチェックします。

火を扱うので火傷をしないように十分、注意してください!
エチジウムブロマイドは発ガン物質です。素手でゲルに触れないでください。

用意するもの(8班分)

  • 白衣
  • 冷凍したニワトリのレバー100g
  • 中性洗剤液150ml
  • 氷50g、冷却用氷またはアイスノン
  • 2M NaCl 1000ml
  • 冷エタノール 500ml x4
  • 純水 (タンク、洗瓶)
  • ミキサー
  • 湯煎 2x8個
  • 三脚 8脚
  • ガスバーナー
  • 点火装置
  • 100mlビーカー 3x8個
  • 200mlビーカー 2x8個
  • ガーゼ
  • ハサミ
  • サランラップ
  • キムタオル
  • コンフォートサービスタオル
  • ディスポーザブル手袋
  • ロート、ロート台 8セット
  • 濾紙 2x8枚
  • ガラス棒 8本
  • 1.5mlエッペンドルフチューブ 2x8本
  • チューブラック 8個
  • P20マイクロピペット 8本
  • P200マイクロピペット 8本
  • 200マイクロ マイクロチップ ラック 8箱
  • 温度計
  • 5x TBE (先週作成したもの)
  • EtBr入り1.2%アガロースゲル
  • λHindⅢ マーカー
  • ローディングダイ
  • サブマリンタイプ電気泳動槽
  • ミニゲル電気泳動装置
  • マイクロチューブ用遠心分離機
  • ゲルドキュメンテーション装置
  • 分光光度計
  • 分光セル

実験手順

考察のポイント

最終更新年月日 2011年5月30日

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