Complete nucleotide sequence of mitochondrial genome in Silkie fowl (Gallus gallus var. domesticus)
Y. Wada, Y. Yamada, M. Nishibori, Y. Yasue
Faculty of Agriculture, Saga University, 1 Honjyo, Saga city, 840-8502, JAPAN
Graduate School of Biosphere Science, Hiroshima University, Higashi-Hiroshima, 739-8528
Genome Research Department, National Institute of Agrobiological Sciences, Tsukuba, 305-0901
ywada@cc.saga-u.ac.jp
FAX +81-952-28-8787
要約
烏骨鶏のミトコンドリア全長塩基配列
和田康彦1,2)、山田義之1)、西堀正英3)、安江 博4)
1) 佐賀大学農学部, 佐賀県佐賀市本庄町1, 840-0027
2) (社)科学技術振興事業団BIRD, 東京都千代田区四番町5-3, 102-8666
3) 広島大学大学院生物圏科学研究科, 広島県東広島市鏡山1-4-4, 739-8528
4) (独)農業生物資源研究所ゲノム研究グループ, 茨城県つくば市観音台2-1-2, 305-8602
ミトコンドリアDNAの塩基配列をもとに烏骨鶏 (Gallus gallus var. domesticus)と他の近縁種との
遺伝的な位置関係を明らかにするために、烏骨鶏のミトコンドリアDNAの全長塩基配列を決定し、その遺伝
子構造を明らかにした。烏骨鶏のミトコンドリアDNAの全長は16,784bpであり、烏骨鶏と白色レグホーン種
との間には39塩基の違いがあり、両者の間の類似度は99.77%であった。NADH脱水素酵素サブユニット2とチ
トクロームbの塩基配列が日本ウズラ(Coturnix japonica)、コウライキジ(Phasianus colchicus)、
ヨーロッパヤマウズラ(Perdix perdix)、コジュケイ(Bambusicola thoracia)、ニワトリ(白色レグホ
ーン)(Gallus gallus var. domesticus)、アメリカホシハジロ(Aythya americana)の6種で報告され
ているので、烏骨鶏とこれら6種について、上記2遺伝子の塩基配列を用いて近隣結合法及び最尤法によって
分子系統樹を作成した。その結果、烏骨鶏と白色レグホーンはブートストラップ確率1000/1000で同一のク
ラスターに結合された。
Journal of Poultry Science 41: 76-82, 2004
Wada's Lab.